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2016年7月 研修会

 

2016年7月15日~16日に行われました、毎年恒例の愛植物設計事務所の研修旅行の様子をご紹介します。今年は、新潟県中魚沼郡津南町の「秋山郷」、十日町市の「あてま高原リゾートベルナティオ」、南魚沼市の「魚沼の里」を訪れました。


1日目

<秋山郷>

 秋山郷とは、長野県と新潟県の県境、中津川渓谷に点在する12の集落の総称です。険しい地形と豪雪のため、近年まで里との交流が限られ、大自然や古い風俗・慣習が今も残存する秋山郷は「日本の秘境百選」に選ばれています。また、2014年12月には秋山郷含む一帯が苗場山麓ジオパークとして日本ジオパークに登録されました。
 当日は津南町観光協会のガイドさんにご案内を戴きながら、秋山郷の各所に点在する見所を周遊しました。

◇見倉集落→トチノキ原生林
 たった4戸からなる見倉集落は、秋山郷の原風景ともいえます。また、見倉集落周辺の古くからの国有林である一帯には手付かずの森が残され、樹齢数百年、幹直径2m以上のトチノキやカツラが点在する巨木林となっています。

秋山郷の原風景といえる見倉集落

道中では集落の文化や自然について解説

霧と相まり幻想的な雰囲気を醸す巨木林

霧深い林内をかき分けながら進みます
巨木のスケールに圧倒されます 山本会長を先頭に連なる社員たち

◇山源木工

 かつては深い雪に閉ざされていた秋山郷では、巨木林の木から様々な生活用品が作られ、秘境の地ならではの独自の木工技術が育まれてきました。創業80年になる山源木工では、親子3代にわたり自然木【本物無垢】を素材とした木工品を制作しており、輪切りテーブル発祥の地としても知られています。
巨木林から切り出した木材に触れる 木材加工の難しさやこだわりを解説
展示品の完成度の高さに驚かされました 展示場の2階で昼食を戴きました

◇見玉公園

 見玉公園は2014年12月のジオパーク認定を受けて供用開始された公園です。苗場山麓ジオパークの見どころである圧倒的なスケールの柱状節理を間近に見ることができました。
苗場山や鳥甲山に挟まれた中津川 圧倒的なスケールの柱状節理


2日目

<あてま高原リゾートベルナティオ>

 宿泊先は十日町市の総合リゾート施設「あてま高原リゾートベルナティオ」です。当間山の麓に広がる雄大な高原の自然を満喫しました。当施設は弊社が植栽設計に関わらせて頂いたこともあり、「森と水辺の教室 ポポラ」の館長 荒川茂樹さんに、その後の様子を解説して頂きながら敷地内を散策しました。 


水生生物増殖・展示池

建築家の安藤忠雄氏設計による「水辺のホール」と
弊社設計の「水生生物増殖・展示池」

お客さんの少ない朝の内に、水路の植物観察に悠々と勤しむ


◇水辺のホールの生体展示

 水辺のホールの建物内からは生態展示を観ることができます。この地域に生息する動物たちの生活の一部を観察できるよう、動物たちを呼び寄せる様々な工夫がなされています。

水鳥や水生昆虫を間近に見てはしゃぐ一同
運が良いと、周辺の樹林から地下コリドーを通ってアカネズミが会いに来る 鳥を呼び込む生体展示池周辺の植栽は、ねぐらとなる針葉樹の林へと繋がる
施工中 施工後
水辺には郷土種のミズナラと共に食餌植物のクルミ等を配植し、鳥類や小型哺乳類を誘致している。
施工中 施工後
生体展示の池の周辺には、人の気配を遮断するためふとんかごによる土塁が設置された。

◇棚田エリア
 水辺のホールから棚田エリアに足を延ばすと、そこにも様々な生物を呼び込む工夫がされていました。さらに、子供たちを対象に田んぼの草刈りと生き物調査をセットにしたイベントを行っているお話や、酒蔵などの産業と連携し水田を継続的に管理する仕組み作りをしているお話を伺い、普及啓発や継続的管理のための仕組み作りの工夫を伺い知ることができました。
設計時よりお世話になっている荒川館長に案内していただきました。 スギ・ヒノキ植栽林は、企業の研修活動にも利用されている。
園路から望む雄大な棚田の景色

水田に設置された「江」は、トキを含む様々な生物にとって重要な生息環境となる。

集合写真


<魚沼の里>

 「魚沼の里」は八海山酒造が運営する施設で、雪の冷熱のみで食材の保存・熟成を行う“八海山雪室”や、長森山の保全活動の一環として取り組まれた“風花の森”などを訪問しました。


◇ガーデン・風花の森

 魚沼の里のガーデンの設計・施工・維持管理を担当している飯田千香子さん(OFFICE CHIKKA)のご案内の元、敷地内で毎年行われている植樹活動である「風花の森」を散策しました。

 「風花の森」は宮脇昭先生監修のもと、魚沼の里が位置する長森山の植生調査結果から選ばれた樹種を植えながら森を広げていく活動で、毎年1,000本程の苗木が植樹祭参加者の手で植えられています。

 第1回植樹祭(2013年)で植えられた苗木は、既に人の背丈を優に超える大きさに成長し、植樹祭の運営や植栽管理の面白さや苦労などについて教えて戴きました。

田園風景を借景に、色鮮やかな宿根草が植えられたガーデン

第1回植樹祭で植えられた苗木

植栽管理の状況についてレクチャー

◇八海山雪室

 「八海山雪室」は雪の冷気のみで日本酒や肉などを冷温保存・熟成する、豪雪地域特有の施設です。建築は、周辺の地形や景観に溶け込む建物デザインや雪国に伝統的な「雁木造」を取り入れ、建物内外からランドスケープを楽しめるようになっています。

 訪れた社員たちは、雪のみが生み出す冷温に驚かされながら、地域の伝統食やお酒を楽しみました。

ランドスケープに溶け込む低層建築 雪の冷温で醸成される日本酒やワイン
雪国特有の雁木造

見学後には各々の戦果(お土産)を報告

集合写真

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